公開日 2026年10月24日
「SEOを強化するなら、まず記事の本数を増やさないといけない」。更新頻度の高いサイトほど検索に強いという話を、制作会社の提案や社内の会議で耳にしてきた人は多いはずです。毎月の本数を目標に据えたまま、順位も問い合わせも動かずに手が止まっている担当者もいるでしょう。
しかし、字遊堂はこれまで多くの企業のSEO記事を制作し、公開後の順位の動きにも付き合ってきました。伸び悩んでいたサイトの順位が戻ったのは、記事を足したときより、検索での評価が止まっている箇所を突き止めて直したときでした。新しい記事を増やすのは、弱い箇所を直してからでも遅くありません。
本記事では、SEO強化で手を入れる項目と伸び悩む原因の見つけ方から、自分でできる改善の手順、外部に頼むかの判断基準まで、記事制作の現場の視点で順を追ってお伝えします。
SEO強化とは
SEO強化とは、公開済みのWebサイトの弱い箇所を見つけて直し、検索順位と検索からの訪問を伸ばす取り組みです。SEOは検索エンジン最適化の略で、Googleなどの検索結果で自社のページを上位に表示させ、広告費をかけずに訪問を集める施策全般を指す言葉です。
SEO強化はSEO対策と重なる言葉ですが、出発点が異なります。SEO対策がサイトや記事をこれから整える段階の話も含むのに対し、SEO強化は整えたはずなのに伸びない段階から始まる取り組みです。
| 比べる点 | SEO対策 | SEO強化 |
|---|---|---|
| 出発点 | サイトや記事をこれから作る | 公開済みだが順位や流入が伸びない |
| 最初にすること | 狙うキーワードとサイト構造の設計 | 伸び悩む原因の特定 |
| 主な作業 | 新しいページの作成 | 既存ページの修正と、足りないページの追加 |
公開済みのページがあるサイトは、新しいページをゼロから作るより、既存のページを直したほうが早く結果につながることが多いと見ています。すでに検索結果のどこかに表示されているページは、Googleに一度テーマとの関連を認められているからです。
SEO強化で手を入れる3つの項目
SEO強化で手を入れる項目は、コンテンツ、サイトの内部構造、サイトの外で集める評価の3つです。3つは直してから結果が出るまでの時間が違い、伸び悩みの原因がどこにあるかで最初に手を付ける項目が変わります。
| 項目 | 主な中身 | 直してから結果が出るまで |
|---|---|---|
| コンテンツ | 記事の内容、検索意図との合い方 | 数週間から数か月 |
| サイトの内部構造 | タイトル、見出し、内部リンク、表示速度 | Googleの再巡回の後、比較的早い |
| サイトの外で集める評価 | 他サイトからのリンク、社名の言及 | 最も長く、数か月以上 |
表の期間は実務での目安で、サイトの規模や競合の強さ、Googleがページを巡回し直す頻度で前後します。
検索意図に応えるコンテンツ
コンテンツの強化とは、狙うキーワードで検索した人の疑問に、ページが過不足なく答える状態へ近づける作業です。検索意図とは、検索した人がそのキーワードで知りたいことや、したいことを指す言葉です。
Googleは、検索する人の役に立つことを第一に作られたコンテンツを評価する方針を示しています。Google検索セントラルの解説ページにも、誰のために書かれた内容か、書き手の経験や専門性が読み取れるかといった自己診断の観点が明記されています。コンテンツは、3つの項目のなかでも多くのサイトで最初に手を入れる項目になるはずです。
検索エンジンに伝わるサイト構造
内部構造の強化とは、Googleのクローラーがページを見つけ、内容を正しく読み取れるようにサイトを整える作業です。クローラーとは、Web上のページを巡回して情報を集めるプログラムのことです。手を入れる対象には、ページタイトルや見出しの付け方、内部リンク、URLの整理、表示速度、スマートフォンでの見やすさが含まれます。
内部構造の不備は、検索意図に合った記事を書いても検索結果に出てこないという形で表れます。公開から数週間たっても検索に出てこないページがあるなら、記事の中身より先に内部構造を調べたほうが原因に早くたどり着くでしょう。
サイトの外で集める評価
サイトの外で集める評価とは、他のサイトから自社のページへ張られるリンク(被リンク)や、社名やサービス名がWeb上で取り上げられること(サイテーション)のことです。Googleは他のサイトからのリンクを、ページが参照される価値を持つかを判断する手がかりの1つとして使っています。
外部からの評価は自社だけでは増やせず、増えるまでの時間も3つの項目のなかで最も長くかかります。他のサイトが紹介したくなる情報を自社が持っているかで、外部からの評価の集まり方が決まるのです。
SEO強化で得られる3つのメリット
SEO強化で得られるメリットは、広告を止めても続く集客、比較検討中の見込み客との接点、AI検索の回答に引用される機会の3つです。どのメリットも、既存のページが検索で上位に上がるほど大きくなります。
広告を止めても続く集客
検索広告は費用を払っている間だけ表示されますが、検索結果の上位に入ったページは広告費をかけずに訪問を集め続けます。SEO強化で既存のページの順位を上げると、すでに書いた記事が、広告に頼らない集客の入口として積み上がります。
ただし、上位の位置は一度取れば終わりではありません。競合が内容を充実させたり、検索意図が変わったりすると順位は下がるため、上位のページも年に1回ほどは中身を見直す前提で考えておく必要があります。
比較検討中の見込み客との接点
検索から訪れる人は、自社の商品やサービスに関わる課題を自分から調べている人です。検索するキーワードを見れば、相手がどこまで検討を進めたかが読み取れるはずです。
- 課題を調べる段階(例「SEO強化のやり方」)
- 依頼先を比べる段階(例「SEO外注の費用相場」)
- 依頼先を決める段階(例「依頼先の社名」と「口コミ」を組み合わせた検索)
段階ごとのキーワードで上位に入るページを持っていれば、営業が接点を持つ前の見込み客に、自社の考え方を読んでもらえます。依頼先を比べる段階のキーワードほど検索回数は少なくなりますが、問い合わせにつながりやすいと見ています。
AI検索の回答に引用される機会
Googleの検索結果では、質問への答えをAIがまとめて表示する「AIによる概要」が出るキーワードが増えています。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための特別な対策は要らず、通常の検索と同じ基本の取り組みが当てはまるとしています。SEO強化で既存のページの評価を上げれば、通常の検索とAIの回答の両方で読まれる機会が広がるはずです。
ただし、AIの回答で疑問が解決し、検索した人がページを開かない場面もあります。訪問数だけでなく、検索結果での表示回数や問い合わせの数も合わせて見る必要があるでしょう。
SEO強化の2つのデメリット
SEO強化のデメリットは、成果が出るまでに時間がかかることと、続けるための人手が要ることの2つです。どちらも、始める前に社内で見込みをそろえておけば、途中で止まる原因にはなりにくいと見ています。
成果が出るまでの時間
SEO強化の結果が検索順位に表れるまでには、記事を直してから数週間、新しい記事なら数か月かかるのが実務での目安です。Googleがページを巡回し直し、評価を更新するまでに時間がかかるためです。
目安の期間は、サイトの規模、競合の強さ、狙うキーワードの検索回数で大きく変わります。検索回数の多いキーワードで大手のサイトが上位を占めている場合は、半年たっても順位が動かないことがあります。検索回数の少ないキーワードから順位を取りに行くと、結果を早く確かめられます。
続けるために要る人手
SEO強化は、数字の確認、記事の修正、新しい記事の追加を繰り返す作業で、1回では終わりません。担当者が別の業務と兼ねている会社では、繰り返しの途中で手が止まることが多くあります。
| 必要な作業 | 求められる知識 |
|---|---|
| 検索での表示状況の確認 | 指標の意味と見る期間 |
| 既存記事の修正 | 検索意図の読み取りと文章力 |
| 内部構造の修正 | サイトの管理画面やHTMLの扱い |
社内に文章を書ける人がいてもHTMLを触れる人がいない会社では、内部構造の修正だけが止まります。
伸び悩む原因を見つける4つの確認
伸び悩む原因は、Googleサーチコンソールの数字と実際の検索結果を4つの順番で確かめると、コンテンツ、内部構造、外部の評価のどこにあるかを絞り込めます。Googleサーチコンソールとは、自社サイトが検索結果でどう表示されているかを無料で確かめられるGoogleのツールです。
| 見えた症状 | 疑う項目 | 次にすること |
|---|---|---|
| 大事なページが検索に登録されていない | 内部構造 | 登録されない理由の修正 |
| 表示回数はあるのに順位が11位以下 | コンテンツ | 既存記事のリライト |
| 順位は10位以内なのにクリックが少ない | タイトルと説明文 | タイトルの調整 |
| 上位のページと記事の型が違う | コンテンツ | 構成の作り直し |
4つの確認は、表の上から順に進めます。検索に登録されていないページは、どれだけ内容を直しても順位が付きません。
インデックス状況の確認
インデックス状況の確認では、ページがGoogleのデータベースに登録され、検索結果に出せる状態になっているかを見ます。インデックスとは、Googleが集めたページを検索結果に出せるよう記録しておくことです。サーチコンソールの「ページ」レポートを開くと、登録済みのページ数と、登録されていないページの理由が一覧で表示されます。
未登録の一覧に入っていること自体は、異常とは限りません。別のURLへ転送しているページや、内容が同じで代表のページを別に指定しているページは、登録されないのが正しい状態です。
確かめるのは、問い合わせにつなげたい記事やサービスのページが未登録に入っていないかです。入っていた場合は、検索結果に出さない指示(noindex)の消し忘れや、他のページと内容が重なっているという判断が、よくある理由になります。URL検査ツールで個別のページを調べ、原因を直した後に登録をリクエストすると、Googleに再巡回を促せます。
表示回数と掲載順位の確認
表示回数と掲載順位の確認では、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートで、ページごとにどの検索語句で何回表示され、平均で何位にいるかを見ます。表示回数とは、検索結果にページが表示された回数のことです。
表示回数があり、平均掲載順位が11位から30位ほどのページは、リライトで上位に上がる余地が最も大きい候補になります。Googleがテーマとの関連をすでに認めていて、あと少しで検索結果の1ページ目に届く位置にいるからです。反対に、どの語句でも表示回数がほとんど無いページは、狙ったキーワードがずれているか、内容が薄いと判断されている可能性が高いでしょう。
平均掲載順位は日によって上下するため、直近の数日ではなく3か月ほどの期間で見ます。期間を短く取ると、一時的な変動を伸び悩みと読み違えやすくなります。
クリック率の確認
クリック率の確認では、検索結果に表示された回数のうち、何回クリックされたかの割合を見ます。平均掲載順位が10位以内に入っているのに、自社の他のページと比べてクリック率が低いページは、タイトルと説明文が検索した人の関心とずれている可能性があります。
ただし、クリック率を下げる原因はタイトルだけではありません。上部に広告や「AIによる概要」(AIが質問への答えをまとめて表示する枠)が並ぶキーワードでは、1位でもクリック率が下がるのです。他社の平均値ではなく自社のページ同士で比べるほうが、検索結果の画面の違いに左右されにくくなります。
検索意図とのずれの確認
検索意図とのずれの確認では、狙うキーワードで実際に検索し、上位10件のページがどんな型の記事かを自社のページと見比べます。上位に用語の解説が並ぶのか、手順の解説が並ぶのか、会社の比較が並ぶのかで、検索した人が求めている答えの型が読み取れるはずです。
自社のページだけ型が違う場合は、文章を磨いても順位は上がりにくく、記事の構成から作り直す必要があります。上位がすべて手順の解説なのに自社のページが用語の解説なら、検索した人の疑問に答えていない状態です。
とりわけ見落とされがちなのが、検索結果の上位の顔ぶれが時期によって入れ替わることです。公開した当時は解説記事が並んでいたキーワードでも、後から比較記事や公式サイトが上位を占めるようになれば、同じ記事のままでは順位が下がり続けます。
SEO強化を自分で進める5つの手順
SEO強化を自分で進める手順は、狙うキーワードの見直し、既存記事のリライト、タイトルと見出しの調整、内部リンクの整理、表示速度の改善の5つです。伸び悩む原因の確認で見つかった項目に対応する手順から始めればよく、すべてを順番どおりに進める必要はありません。
狙うキーワードの見直し
キーワードの見直しでは、ページごとに狙うキーワードを1つ決め、同じキーワードを複数のページで狙っていないかを確かめます。検索意図まで同じページが社内に2つ以上あると、評価が分かれて、どちらの順位も伸びにくくなる場合があります。同じキーワードを含んでいても、用語の解説と料金の比較のように答える疑問が違うページなら、分けたままで構いません。
ページが重なっていたら、内容の薄いほうを内容の厚いほうへ統合し、古いURLから新しいURLへ転送の設定をします。表示回数がほとんど無いページは、狙うキーワードを移すと上位に入りやすくなるはずです。移す先には、検索回数がより少なく、検索した人の悩みが具体的なキーワードを選びます。たとえば「SEO」だけを狙うより「SEO強化のやり方」のように語を足したキーワードのほうが、競合が少なく、検索した人の目的も絞られています。
既存記事のリライト
リライトでは、表示回数と掲載順位の確認で候補に挙がった記事を、上位10件と見比べて足りない答えを補います。見比べるのは文字数ではなく、上位のページが答えている疑問のうち、自社の記事が答えていないものです。
リライトで書き足す候補は、次の3つです。
- 上位のページが共通して答えていて、自社の記事に無い疑問
- 公開後に変わった料金、制度、ツールの画面
- 社内の担当者だから書ける具体的な場面や判断の基準
補う内容は、新しい見出しを加えるより、既存の見出しの中で答えを書き足すほうが、記事の構成を崩さずに済みます。古くなった情報を直したときは、記事の公開日とは別に更新日を表示します。中身を変えずに日付だけを新しくしても、順位は上がりません。
タイトルと見出しの調整
タイトルと見出しの調整では、クリック率の低いページのタイトルと説明文を、検索した人が探している答えを読み取れる文言に直します。直す対象はページ側に書くタイトルとメタディスクリプション(説明文の元になる文章)で、検索結果に出る文言はGoogleが自動で作るため、書いたとおりに表示されるとは限りません。タイトルの前半に狙うキーワードを置き、後半に記事で得られる答えの中身を書くと、検索結果の一覧で答えが目に入る位置に来ます。
見出しは、検索した人が目次を見て、知りたい答えの場所を探せる言葉にするのが基本です。「料金について」のように中身の分からない見出しを「月額料金と初期費用の内訳」のように答えの中身が分かる言葉へ置き換えると、ページの内容がGoogleにも伝わりやすくなります。
内部リンクの整理
内部リンクの整理では、同じテーマの記事同士をリンクでつなぎ、問い合わせにつなげたいページへ関連する記事から道筋を作ります。内部リンクとは、自社サイトの中のページ同士をつなぐリンクのことです。どのページからもリンクされていない記事は、クローラーが見つけにくく、検索に登録されない原因にもなり得るのです。
リンクの文言は「こちら」とせず、リンク先のページが何について書かれているかが分かる言葉にします。Googleはリンクの文言を、リンク先の内容を知る手がかりの1つにしているからです。
表示速度の改善
表示速度の改善では、Googleが無料で提供するページスピードインサイトでページを調べ、表示が遅い原因を直します。ページスピードインサイトにURLを入れると、スマートフォンとパソコンそれぞれの表示速度の評価と、改善の提案が並ぶ仕組みです。
Googleは、ページの読み込みの速さ、操作への反応、表示中の画面のずれを、コアウェブバイタルという指標で測っています。中小企業のサイトで多い原因は、写真の容量が大きすぎることです。写真を圧縮し、画面に入ってから読み込む設定に変えるだけで、評価が上がる場合があります。
表示速度は順位を決める要素の1つにすぎず、内容が検索意図に合っていないページは、速くしても上位には上がりません。
記事に一次情報を足す3つの方法
記事に一次情報を足すと、上位のページと同じ情報を並べただけの記事から抜け出せます。一次情報とは、自社が直接見聞きし、集めた情報のことで、他のサイトを読んでも手に入りません。
生成AIを使えば、上位の記事を要約したような文章は誰でもすぐに作れるようになりました。上位の記事と同じ情報しか持たないページには、検索した人にとっても、Googleにとっても、新しく読む理由がありません。取材にもとづく記事を手がけてきた立場から本音を言えば、**SEO強化で最後に差がつくのは、文章の巧さより、ほかのページに無い情報を持っているかです。**一次情報は他のサイトが引用する理由にもなり、サイトの外で集める評価の増加にもつながります。
現場担当者への取材
現場担当者への取材は、営業や技術、カスタマーサポートの担当者に話を聞き、顧客とのやりとりで実際に起きたことを記事に書き込む方法です。担当者が日々の業務で当たり前にしている判断ほど、社外の人には知られていない情報になっているのです。
取材では、担当者の意見より実際の場面を聞くと、記事に使える具体的な材料が集まるはずです。
- 顧客から最も多く受ける質問への答え方
- 依頼を受ける前に、顧客が誤解していたこと
- 提案を変えて、顧客の反応が変わった場面
- 担当者が「この条件なら勧めない」と判断する線引き
取材の時間は30分から1時間ほどでも、記事数本分の材料が集まることも珍しくありません。録音して文字に起こしておけば、後から別の記事のリライトにも使えます。
問い合わせ記録の読み込み
問い合わせ記録の読み込みは、問い合わせフォームやメール、商談の記録を読み返し、顧客が実際に使った言葉と疑問を記事の材料にする方法です。顧客が問い合わせで書く言葉は、検索窓に打ち込む言葉に近いことが多いはずです。
記録の中で何度も出てくる疑問は、記事の見出しやよくある質問の候補になります。社内では「料金体系」と呼んでいるものを顧客が「見積もりの内訳」と書いているなら、記事でも顧客の言葉を使ったほうが検索した人に届きます。
自社で集めた数字の公開
自社で集めた数字の公開は、業務の中で積み上がった件数や期間、費用の実績を、社外に出せる範囲で記事に載せる方法です。「依頼から納品までの平均日数」「よく選ばれるプランの割合」のような数字は他のサイトには無いため、引用元として紹介される理由になります。
数字を載せるときは、集めた期間と件数、対象の範囲を数字のすぐ後に書きます。期間と範囲の無い数字は、読者が自分の場合に当てはめられず、引用する側も根拠として扱えません。顧客が特定される数字や、取引先との契約で公開を禁じられた情報は載せないことが前提です。
SEO強化の3つの注意点
SEO強化の注意点は、キーワードを詰め込まないこと、記事の量産を目的にしないこと、被リンクを買わないことの3つです。どれも短い期間で順位を上げようとしたときに起こりやすく、Googleのスパムに関するポリシーで評価を下げる対象として挙げられている行為を含みます。
キーワードを詰め込まないこと
狙うキーワードを本文やタイトルに不自然なほど繰り返す書き方は、Googleがスパムとして扱う行為の1つです。キーワードの出現回数を増やしても順位は上がらず、読みにくい文章になって、訪れた人がすぐにページを離れる原因になります。
キーワードは、タイトルと最初の見出し、本文の冒頭に自然な形で入っていれば十分です。言い換えの語や関連する語が本文に入っていれば、Googleは記事のテーマを読み取れます。
記事の量産を目的にしないこと
月に何本という本数の目標を先に決めると、検索意図を調べる時間が削られ、似た内容の記事がサイトの中に増えていきます。本数を目標にしたサイトで起きやすいことは、次の3つです。
- 狙うキーワードが重なる記事が増える
- 内容の薄い記事が増え、サイト全体の評価が下がる
- 古い記事の更新に手が回らなくなる
Googleのスパムに関するポリシーにも、検索順位を操作する目的で価値の低いページを大量に作る行為は、人が書いたかAIが書いたかを問わず対象になると明記されています。本数の目標を置くなら、新しい記事の本数ではなく、リライトを含めて検索意図に答えたページの数で数えると、量産に偏らずに済みます。
被リンクを買わないこと
順位を上げる目的でリンクを売買する行為は、Googleのスパムに関するポリシーでリンクスパムとして禁止されています。広告や提携のリンクでも、「sponsored」や「nofollow」の属性(検索の評価に使わないよう伝える目印)を付けていれば違反にはなりません。過剰な相互リンクや、ツールで自動的に作ったリンク、質の低いディレクトリサイトへの登録も、リンクスパムの例に挙げられています。
違反と判断されると、ページやサイト全体の順位が下がる、または検索結果に表示されなくなることがあります。手動による対策を受けた場合はGoogleサーチコンソール(検索での表示状況を確かめるGoogleのツール)に通知が届き、原因を取り除いて再審査を申請するまで順位は戻りません。被リンクを増やしたいなら、自社で集めた数字の公開のように、他のサイトが紹介する理由を作る方法を選ぶのが、遠回りに見えて安全です。
SEO強化を外部に頼むかの判断基準
SEO強化を外部に頼むかは、社内に記事を書く時間があるかと、サイトの管理画面やHTMLを触れる人がいるかで決まります。どちらもそろっている会社は自社で進められ、どちらかが欠けている会社は、欠けている作業だけを外部に頼む形が現実的でしょう。
| 社内の状況 | 進め方の目安 |
|---|---|
| 記事を書く時間と、サイトを触れる人の両方がいる | 自社で進め、迷った点だけ相談する |
| 記事を書く時間が無い | 記事の制作とリライトを外部に頼む |
| サイトを触れる人がいない | 内部構造の修正をサイトの制作会社に頼む |
| どちらも無い | 原因の特定から改善までまとめて頼む |
外部に頼むときも、伸び悩む原因の特定を社内で一度試しておくと、依頼先の提案を比べやすくなります。検索での表示回数や順位を見たうえで「表示回数はあるのに順位が上がらない記事を直したい」と伝えれば、本数ありきの提案と原因に合わせた提案の違いを見分けられるはずです。
字遊堂は、社内の担当者や経営者への取材をもとにした記事制作を得意としています。記事を書く時間が無く、自社にしか書けない情報を記事に入れたい会社なら、取材から既存記事のリライトまでをまとめて任せられます。
よくある質問
SEO強化の効果はいつ出る?
SEO強化の効果は、多くの場合、順位より先に表示回数の増加として表れます。記事を直してから数週間のうちに、直した記事の検索での表示回数が増えていれば、Googleが修正を評価に反映し始めた合図と考えてよいでしょう。表示回数が増えないまま3か月ほどたった記事は、直した内容が検索意図とずれていないかを、上位のページと見比べ直します。
記事は何本あれば足りる?
記事の本数に、足りると言える決まった数はありません。必要な本数は見込み客が検索しそうな疑問の数で決まり、1つの疑問に1ページで答えられていれば足ります。
本数が足りているかは、書き出した疑問のうち、自社のサイトに答えるページが無い疑問の数で確かめます。答えるページが無い疑問は新しい記事で埋め、すでにページがある疑問は新しく書かずにリライトで答えを深めるのが近道です。
MEOとどちらを優先する?
MEOとSEOのどちらを優先するかは、客が店舗に来る商売か、地域を問わず問い合わせを受ける商売かで決まります。MEOとは、Googleマップや地域名を含む検索で、店舗の情報を上位に表示させる取り組みのことです。
| 比べる点 | SEO | MEO |
|---|---|---|
| 表示される場所 | 検索結果の通常の欄 | Googleマップと地図の枠 |
| 向いている商売 | 地域を問わず問い合わせを受ける商売 | 店舗に客が来る商売 |
| 主な作業 | 記事とサイトの改善 | ビジネスプロフィールの情報と口コミの管理 |
飲食店や美容室のように来店が前提の商売はMEOを先に整え、地域を問わずサービスを提供する会社はSEOを優先します。両方に当てはまる会社は、Googleビジネスプロフィールの基本情報を先に埋めてからSEOに取り組むと、少ない手間で両方の基本がそろいます。
リライトで順位が下がることはある?
リライトで順位が下がることはあります。上位に入っていた理由になっていた段落を削ったり、記事の主題を別のキーワードへ変えたりすると、Googleの評価が変わるためです。
リライトの前に、検索パフォーマンスの画面で記事が表示されている検索語句を控えておき、該当する語句に答えている段落は残したまま書き足します。直した後に一時的に順位が上下することはありますが、2週間から1か月ほどで落ち着くことが多く、落ち着いた後も下がったままなら削った段落を戻して様子を見ます。
まとめ|伸び悩む原因から直すSEO強化
SEO強化は、記事を足す前に、検索での評価が止まっている箇所を突き止めて直すところから始まります。検索に登録されていないなら内部構造、表示されているのに順位が上がらないならコンテンツ、クリックされないならタイトルと、原因によって手を入れる項目は変わります。
今日から確かめられるのは、次の3つです。
- 問い合わせにつなげたいページが検索に登録されているか
- 表示回数があるのに11位以下にとどまる記事はどれか
- 10位以内なのにクリックの少ない記事はどれか
字遊堂は、企業のSEO記事の制作と、取材にもとづく記事づくりを通じて、伸び悩んだ記事の立て直しにも関わってきました。担当者が日々の業務で積み上げてきた判断や顧客とのやりとりは、上位のページには無い一次情報として、記事を書き直す材料になります。原因の切り分けから、取材で一次情報を足すリライトまで、自社の記事をどこから直すか迷ったときは、字遊堂のお問い合わせフォームから今の検索の状況をお聞かせください。

